小さな英会話教室、集中で独自性を得る方法

小さな英会話教室、集中で独自性を得る方法

カテゴリー:差別化, 英会話教室, 開業

差別化のアイディアの実現に集中する

英会話教室を開業して、その後の教室発展へのカギとなるのが、“集中”です。差別化のアイディア(他の英会話教室と差別化するためのアイディア)を考えたあとは、その差別化のアイディアの実現に集中して、教室づくりに努めます。考えた差別化のアイディアをもとに、教室がちゃんと発展できるかどうかは、いかに差別化のアイディアの実現に集中できるかどうかということが左右します。

では、「差別化のアイディアの実現に集中する」とは、いったいどういうことなのでしょうか。ここでの、“集中する”という言葉には、次の3つの行動を含んでいます。

  • 絞る
  • 繰り返す
  • 改善する

これらを行うことが、“集中する”ということです。

つまり、「差別化のアイディアの実現に集中する」とは、差別化のアイディアを実現させるために、“絞る”、“繰り返す”、そして“改善する”といった、これら3つの行動を徹底するということなのです。

さっそく順番に、それぞれの詳細とその効果を見ていきましょう。

集中とは、“絞る”・“繰り返す”・“改善する”

●絞る

集中の大前提であり、その根幹といえるのが、この絞るです。教室としてやるべきことを、『差別化のアイディアを実現させるために必要なこと』だけに絞ります。

例えば、差別化のアイディアが“初心者向けのTOEIC対策”なら、教室としてやるべきことを『初心者のTOEIC攻略に必要なこと』だけに絞ります。そして、それ以外のことには、とにかく手を出さないようにするのです。

個人や小さな英会話教室では、人やお金、そして時間など、さまざまな部分で制限されることのほうが多いというのが現実です。そのため、大手の英会話教室やスクールのようにクラスの種類を増やしたり、サービスの大幅な拡充によって生徒さんを集めるといったようなことには限界があります。それこそ、無理をして下手にあれこれやろうとしても、それぞれが中途半端な状態になってしまい、逆に教室としての質を落としかねません。個人や小さな教室は、やるべきことを絞って、そこに教室のエネルギー(人・時間・お金など)を徹底的に投入するほうがいいのです。

そうして、やるべきことを絞り、特化することで、その分野に対する教室の専門性が高まります。さらに、その専門性は教室の大きな特長にもなることから、集客、つまり生徒さんを集めるうえで、しっかりとした教室のアピールにもつながるのです。また、このように教室の専門性を高め、大きな特長を持つということは、ホームページから生徒さんを集めるために必要となる、SEO対策(検索対策)にも効果的です。

●繰り返す

教室としてやるべきことを、『差別化のアイディアを実現させるために必要なこと』だけに絞ると決めたなら、あとは日々、『それに則した行動』を繰り返します。

例の初心者向けのTOEIC対策でいうと、教室としてやるべきことを、『初心者のTOEIC攻略に必要なこと』だけに絞る。そして、あとは日々、初心者のTOEIC攻略に必要なことに則した行動である『TOEIC対策の研究・分析や、TOEIC初心者がより高いスコアを得るための講義』を繰り返すということです。

毎日、行動を繰り返していけば知識や経験が蓄積され、先ほどの“絞る”と同様、教室の専門性が向上していきます。また、繰り返すことによって、コツを掴んだり、処理能力も上がるので、時間や労力、経営コストなどの削減にもつながります。そして、できるという自信と余裕が生まれ、また新たなステップに進みやすくなるのです。

繰り返すということに派手さはありません。しかし、繰り返し積み重ねることによってもたらされる成果は侮れないのです。

●改善する

教室としてやるべきことを、『差別化のアイディアを実現させるために必要なこと』に絞り、日々、『それに則した行動』を繰り返していれば、必ず様々な問題も発生します。新しい挑戦をすれば、失敗や問題の発生はつきものです。重要なのは、発生した問題をきちんと改善することです。

初心者向けのTOEIC対策の教室なら、授業やその準備に関するミス、また、生徒さんたちの得点が落ち込んだり、出題形式や傾向の変更があれば、当然それに対する改善は必須です。発生した問題を、そのまま見過ごすわけにはいきません。また、たとえ大きな問題がなかったとしても、生徒さんたちや教室のために、さらに改善できる部分は存在するはずです。失敗や問題発生のときだけが改善するとき、というわけではないのです。

教室の経営は、行動と改善の連続です。改善するということは、教室や先生が成長する、より前進するということです。この意識があれば、失敗を恐れる必要もありません。失敗する=改善する=成長するチャンス、だからです。

改善することを抜きにして、教室の発展はありえません。

“独自性”は、教室が選ばれる理由

日々、差別化のアイディアの実現に集中し、教室づくりに努めることで、あるものを得られるようになります。

それは、教室の“強み”です。

さらに、教室の“強み”は、一つだけとは限りません。差別化のアイディアの実現に集中することで、いろいろな教室の“強み”を得られるようになるのです。

例えば、初心者向けのTOEIC対策の実現に集中する教室の“強み”なら、

  • 初心者のTOEIC対策に関する授業の経験や技術
  • TOEICに関する知識やデータの蓄積
  • TOEICに関心がある生徒さんへの対応力

など…

そして、これら教室の“強み”によって、いよいよ築かれるもの…。

それこそが、教室の“独自性”です。

教室の“独自性”は、その教室にとって最大の魅力であり、他の英会話教室との差別化を促進します。大手の英会話教室も含めて先行する、または、今後現れるであろう数々の英会話教室のなかから、自分の教室が選ばれる理由となるのです。

ブレずに貫く

お気づきだと思いますが、“集中する”というのは、その中身からわかるように、けっして特別なことをするわけではありません。しかし、一度、自分自身でやると決めたことをブレずに貫き通すというのは、それなりの覚悟が必要です。なかなか地味ですし、しんどいときもあるかもしれません。思うように結果がでなければ、自分がやっていることに対して、不安や疑心がつのることもあるでしょう。それでも、試行錯誤を繰り返しながら、決めた道を突き進む。そうやって、“集中する”ことで独自性を手にするということは、小手先で奇をてらうのとは違い、生徒さんたちにとって本当に存在意義のある教室になるということなのです。

今こそ、差別化のチャンス

今現在、差別化を意識的に取り入れて実行している教室は、残念ながら、まだまだ少ないと私は感じています。しかしそれは、裏を返せば大きなチャンスだということでもあります。

「普通の教室では厳しい」、「他の教室との差別化が必要」、「独自性は教室が選ばれる理由」など、これらのことを知っていれば、他の英会話教室とは一線を画し、自分の教室だけの道をひらいていくことができます。そして、生徒さんのことを第一に考え、その道を進んでいく。そうすることで、数少なくはない、英会話教室で学ぶということから離れてしまった人たちでさえ、「この教室は他とは違うな」、「この教室なら行ってみようかな」と、もう一度思ってもらえるようにすることだってできるはずです。

前回の記事の繰り返しになりますが、差別化は、間違いなく誰もができることです。才能がある人だから、特別な人だから、なんてことはありません。

誰もが“差別化のアイディア”を考えることができるのです。

誰もが“集中する”ことによって、教室の“独自性”を築くことができるのです。

そして、誰もがその“独自性”によって、他の英会話教室と差別化をし、自分の教室を発展させていくことができるのです。