個人の英会話教室を開業した、Aさんの話

個人の英会話教室を開業した、Aさんの話

カテゴリー:差別化, 英会話教室, 開業

いきあたりばったりの経営と戦略的な経営

英会話教室を開業すれば、どのように教室を経営しようとも、すべては経営者である自分次第です。どうやって教室を成功へと導いていくかは、自分自身で考えていくことになります。

しかし、英会話教室の経営は、いきあたりばったりの判断と行動をくり返しているだけでなんとかなるというものでもありません。教室の進むべき道を冷静に考え、戦略的に経営をしていかなければ、いつまでたっても思うような成果を上げられず、教室の経営も、教室に対する周囲の評価も、中途半端なものになってしまいかねないのです。

そこで今回から、これまでに私が出会ってきた先生や教室についての考察をもとに、個人や小さな英会話教室に適した経営戦略を、いくつかの記事に分けてご紹介していきます。英会話教室の開業をお考えの方はもちろん、すでに開業されている方にとっても、今後の教室発展に少しでも役立つものになればと思っています。

Aさんの英会話教室

さっそくですが、まずはここで、ある英会話教室の話をご紹介します。

Aさんの英会話教室は、開業から2年の月日が経過しました。
長期の海外生活で身につけた英語力をいかしたいと考え、個人の教室を開いたのです。
教室の場所は駅からも近く、ホームページも用意して、ときどきチラシも作成しています。

しかし、どうもうまく生徒さんを集めることができないでいるのです。
授業はテキストをベースに、会話と文法の学習をおりまぜた、バランスを重視した内容です。

また、Aさんとしては、幅広くいろんな人たちに、教室に通ってもらいたいという思いがあるので、ホームページやチラシ上では、英語を学習する人たちみんなが共感・納得できるようなメッセージを発信しています。

しかし、反応はいまいちです。

また、せっかく苦労して生徒さんを集めたとしても、すぐにやめてしまう人が多いのです。
授業の質をもっと向上させようと、自分なりに努力もしているのですが…。

なんとか2年間続けてきましたが、正直、経営状態は思わしくありません。
とはいっても、このまま手をこまねいているわけにはいきません。
とにかく生徒さんを集めなければならない。

そこで、資格試験対策の新しいクラスをつくることに決めたのです。
今でも、通常の授業の準備や教室の事務作業で、時間に余裕があるわけではないのですが、現状をなんとか打破しようと、Aさんは新しいクラスの準備にとりかかりました。

なぜ、教室の経営状態がよくないのか

Aさんの教室は、実際のとある英会話教室をモデルにしています。ご紹介した話の内容が、実際の教室とそのまま同じというわけではありませんが、その本筋はほとんど変更していません。

さて、このAさんの英会話教室ですが、なぜ、経営状態があまりよくないのでしょうか…。Aさんが無茶苦茶な経営をしているようにも見えません。

  • テキストをベースに会話と文法学習をおりまぜた授業
  • 幅広くいろんな人たちに教室に来てもらいたいという思い
  • 生徒さんを集めるために新しいクラスをつくる

どれも普通のことのように思えます。

しかし、実は、この“普通”が、Aさんの教室を苦しめているのです。

次回の記事では、Aさんの英会話教室が苦戦する原因について探っていきます。